道路とトラックの変化

戦後、トラックが街中にあふれかえっていた時代は、舗装のされていない道路がほとんどでした。
砂利や石の多い道では、運転席の重心が高いと衝撃が大きく不安定になってしまいます。
それ防ぐために、ボンネットがキャブの前に配置されているトラックばかりが生産されていたのです。
こうしたトラックのことをボンネット型といいます。

 

キャブとは、トラックの荷台の前に置かれた運転席を含む箱のことです。
ボンネットが前にあることで、エンジンのメンテナンスも行いやすいのも利点といえます。
時代が進み、道路も舗装されエンジントラブルも起きにくくなると、
エンジンルームはキャブの下に配置されます。
前後に並んでいたエンジンルームとキャブを上下に置き換えることで、
荷台のスペースを拡充することに成功したのです。
このようなキャブオーバー型トラックという仕様は、積載量の少ない小型のものから広まりました。

 

大型トラックでは、日野TC10型が日本で最初のキャブオーバー型といわれています。
キャブオーバー型トラックは、舗装された綺麗な道を走ることを前提としています。
荷台のスペースが大きくなったことにより、トラックの仕様も複雑化しました。
キャブの快適性を追求されたのも、このトラックが出現してからです。
大型トラックでは、キャブに付属したベッドの寝心地が仕事の質に直結します。
仮眠中に疲れをとることが、長距離運転では最重要課題だからです。
ただし、悪路を走る場合はボンネット型の方が向いているので、
自分が運転するだろう地域の道路状況を確認して、購入する中古トラックのタイプを決定しましょう。